東和電子のオーディオブランドであるOlasonicからTW-S7というPCでの使用を前提としたスピーカーが販売された。先日、その東和電子の山本社長はじめ、企画、開発に携わった方々を招いたブロガーイベントが開催され参加してきた。主催は株式会社Cerevoの岩佐さん。
その様子はtwitterの#olasonicをご覧いただくとして、早速商品のレビューをしていきたい。

商品のコンセプト
PC用スピーカーは安かろう悪かろうの製品がほとんど。価格レンジとしては2000〜5000円あたり。それを1万円程度の販売価格でどこまでの品質が出せるかに挑戦した製品。そもそもPCのオーディオ機器としての能力は非常に高いらしくその需要喚起の目的もあるらしい。
商品特徴
信号系:
PC用途にフォーカスし接続はUSBケーブル1本のみで、ドライバも不要な簡単接続。
スピーカー本体にアンプを内蔵するが電源はUSBのバスパワーから供給。
通常USBのバスパワーでは2.5W程度の出力となるが、SCDSという大容量コンデンサを使ったアンプ回路により、瞬間的に10W+10Wの高出力を実現。
USBはデジタル伝送なので、音質の劣化、ノイズ等に強く、結果高音質となる。
筐体、スピーカユニット関連:
フォルムは特徴的な卵形だが、この形状は剛性や音質向上に理想的。
スピーカーユニットの前面センターにディフューザー(整流器)を搭載し指向性の鋭い高音域を拡散させ、高い臨場感、シャープな定位を実現。
スピーカーユニットは独自開発のφ60mmのロングストロークユニット。同時開発のパッシブラジエタを背面に搭載し(水平対向ボクサーツイン!?)、低域の再現性向上。
シリコンインシュレーターで床面への振動を遮断。設置角度を変えることで音場調整が出来る。
等々、簡単に書いただけでもこれだけの特徴があり、この商品に対する技術者集団としてのこだわりが伝わってくる。詳細はこちらを参照。
使用してみての感想
接続は特徴にもあるようにスピーカー本体から出てるUSBケーブルをMacのUSBポートに挿すだけ。ACアダプタも不要というのは楽だし、配線ごちゃごちゃからも解放される。次にMacの「システム環境設定」->「サウンド」->「出力」を”USB Audio DAC”を選択し、出力の切り替え。あとはiTunesを立ち上げ、好みの曲を再生するだけ。この間わずか2~3分。
イベント会場で既に高音質は体験済み(BOSEの4万円台のスピーカーよりも良かった)だったので、自宅の環境で自分の好きな曲を聞くとどうなるのかを楽しみに曲を再生してみる。やはり最初の印象は「本当にこのスピーカーから出てる音?」ということ。音はクリアで厚みもあり、とてもこの大きさのスピーカが出している音とは思えないほど重厚なスケール。特にアコースティック系の曲はピアノからボーカル、管、弦、何でもありのオールマイティーぶり。だが反面電子楽器系の重低音バリバリの曲は音が割れてしまい向いていない。音量は疑似10Wということもあるのか、最大音量ではなく、若干絞り気味の音量のほうがこのスピーカーの真価を発揮する。夜に照明を暗くして静かにジャズボーカルなどを聴くようなスタイルに向いている。ちなみに、自分のお気に入りはCorinne Bailey RaeのPut Your Records Onライブセッション。この曲をこのスピーカーで聴くと楽器のそれぞれの位置がわかるほど。恐るべし。これが1万円程度で手に入るとは!。

要望を少々
USBの電源だけでこれだけ良い音がでるのであれば、ACアダプタ等で潤沢な電源供給をした場合にどうなるのか興味深いところ。コンセプトからズレるとは思うが、電源付きのピュアオーディオを追求した製品ラインアップがあっても良いと感じた。反面、USB電源のみのお手軽さは理解できるが、その良さを享受できるシチュエーションとして外出先、例えば出張先のホテルでシャワーを浴びてから寝るまでの間にヘッドフォンではなく、スピーカーでこの音質で曲を聴けたら最高だと思う。でも今の大きさは持ち歩くには微妙に大きい。小型版は既に研究開発中とのことなので、是非とも製品化してほしい。
最後に
ここで終わってしまってはMobileplus的ではないので、最後に少々改造を。とは言っても流石に本体に穴をあけたり削ったりは気が引けるので今回は”足”をDIYした。純正のシリコンインシュレータは角度調整できたりと便利ではあるが、それがデメリットになることがある。スピーカー本体の振動で自らが跳ねてしまい、本体が勝手にどんどん上を向いてしまう。こちらのテストではこの曲(色彩のブルース)が今週の第一位で、音が歪む手前の音量で1分もしないうちに真上を向いてしまった。そこでオーディオマニアにはデフォルト?の真鍮円錐を3つ使った足を作ってみたところ、ビシッと安定しており、その分、更に低域が締まった気がする。





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